日本人非弁膜性心房細動患者における虚血性脳卒中の危険因子



PubMed URL: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32293685

タイトル:Risk Factors Associated With Ischemic Stroke in Japanese Patients With Nonvalvular Atrial Fibrillation.

<概要(意訳)>

背景:

アジア人の非弁膜性心房細動(NVAF)患者における血栓塞栓症のリスク層別化スキームは未だ決定されていない。

目的:

日本人NVAF患者における虚血性脳卒中の危険因子を同定する。

対象と方法:

このコホート研究では、日本の5つの心房細動レジストリー(J-RHYTHM Registry, Fushimi AF Registry, Shinken Database, Keio Study, and Hokuriku-Plus AF Registry)からの個々の患者データを分析した。

J-RHYTHMレジストリの158施設、伏見AFレジストリの80施設、心研データベースの単施設、慶應研究の11施設、北陸プラスAFレジストリの19施設における心房細動患者を対象とした。

弁膜症性心房細動またはデータが欠如している患者は除外した。 2016年3月にデータを収集および統合し、慶應研究のデータは2018年4月に更新された。2018年4月から2020年2月までのデータを分析した。

コックス比例ハザード分析により、虚血性脳卒中の重要な危険因子を同定した。

結果:

合計でNVAF患者12,289例(3,758例 [31%女性]、平均年齢[SD]70.2 [11]歳)を分析し、平均追跡期間[SD]は、649[181]日であった。追跡期間中に報告された虚血性脳卒中は、241例であった。

登録時の経口抗凝固薬使用を調整した後の虚血性脳卒中の危険因子は、年齢【(75-84歳:[HR]1.74; 95%CI(1.32-2.30)

; P <.001;および85歳以上:[HR]2.41; 95%CI(1.63-3.56); P <.001)】、高血圧([HR]1.60; 95%CI(1.15-2.23)

; P = .006)、脳卒中の既往[HR]2.75; 95%CI(2.09-3.62); P <.001)、持続性または永続性AF[HR]1.59; 95%CI(1.21-2.10); P = .001)、18.5未満のBMI([HR]1.55; 95%CI(1.05-2.29); P = .03)。

しかし、糖尿病と心不全は、虚血性脳卒中の危険因子として同定されなかった。

結論と新たな知見:

このコホート研究では、「脳卒中の既往、高齢(75歳以上)、高血圧、持続性または永続性AF、および低BMI(18未満)」は、NVAFの日本人患者における虚血性脳卒中に関連する独立した危険因子であった。

特に、CHADSスコアに含まれてないAFタイプ(持続性または永続性)と低BMIは、新たな危険因子であることがわかった。

これらの危険因子は、虚血性脳卒中リスクを有する日本人NVAF患者を同定するのに役立つだろう。

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