COVID-19の発症間隔



PubMed URLhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32145466/

タイトル:Serial Interval of Novel Coronavirus (COVID-19) Infections

<概要(意訳)>

目的:

28COVID-19感染者のペア情報から、1次感染の発症から2次感染の発症までの期間を推定する。

方法:

公開された研究論文と症例報告から、1次感染から2次感染までの発症期間のデータを収集した。

データの信頼性は主観的にランク付けし、完全なデータセット(n = 28)と最も確実性の高い症例報告のペアサブセット(n = 18)の両方で分析を行った。

また、この感染の流行は成長段階にあるため、データは右側切り捨てにより調整した。

 結果:

右側切り捨てをした全てのペア分析によると、発症間隔の中央値は4.0日と推定された(95%信頼区間[CrI]3.1 – 4.9)。

データを特定ペアに制限した分析によると、発症間隔の中央値は4.6日と推定された(95%信頼区間[CrI]:3.5 – 5.9)。

 結論:

COVID-191次感染の発症から2次感染の発症までの期間(発症間隔)は、その潜伏期間の中央値に近いか、それよりも短い。

これは、二次感染の多くは発症前に発生する(潜伏期間よりも感染間隔が短い)可能性があることを示唆している。

COVID-19の発症間隔は、重症急性呼吸器症候群(SARS)より短いので、SARSの発症間隔を使用しての推算は、バイアスをもたらす可能性があるだろう。

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