PCI施行AF患者の虚血と出血イベントに対する腎障害の影響



PubMed URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31771755 

タイトル:Effect of Renal Dysfunction on the Risks for Ischemic and Bleeding Events in Patients With Atrial Fibrillation Receiving Percutaneous Coronary Intervention.

<概要(意訳)>

背景:

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けた心房細動(AF)患者の腎障害に応じて、虚血と出血のトレードオフが異なるかどうかを調査した研究は少ない。

対象と方法:

3つの日本のPCI研究(CREDO-Kyoto Cohort-2、RESET、およびNEXT)のプールデータ登録患者19,598人の内、1,547人の患者はAFを罹患していた。

患者を4つの腎機能グループ(CCr> 60 ml / min:n = 703、60≥ CCr> 30 ml / min:n = 627、CCr≤30ml / min:n = 126 、透析:n = 91)に分けた。

結果:

虚血イベント(虚血性脳卒中/心筋梗塞)と出血イベント(GUSTO出血基準:中等度~重度)の累積3年発生率は、腎機能の低下に伴い段階的に増加した[(虚血イベント)11.4%、12.6%、16.8%、31.7%、p <0.001 、および(出血イベント)7.5%、14.9%、26.3%、29.5%、p <0.001]。

CCr> 60 ml / minグループと比較して、虚血イベントリスクは、透析グループでのみ有意に高かった(HR 2.15、95%CI:1.22〜3.69、p = 0.009)が、60≥CCr> 30 ml / minおよびCCr≤30ml / minのグループでは有意ではなかった(HR 0.89、95%CI:0.62〜1.29、p = 0.54、およびHR 0.94、95%CI 0.49〜1.69、p = 0.83)。

一方で、出血リスクは、CCr> 60 ml / minグループと比較して、腎機能低下に伴い有意に高かった(HR 1.66、95%CI:1.13~2.45、p = 0.01、HR:2.70、95%CI:1.58~4.61、p <0.001、およびHR 3.26、95%CI:1.85〜5.75、p <0.001)。

結論:

PCI施行AF患者の出血リスクは腎機能低下と強い相関があったが、虚血イベントの有意な増加は透析患者のみに認められた。

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